商工会議所

【元職員が解説】商工会議所は安定しているのか?解説します!

コロナ渦や物価高で会社が倒産する話をよく聞くけど、商工会議所は安定しているのか?また、今後どうなっていくのか?

準公務員で安定している組織と言われている商工会議所ですが、コロナ渦や物価高で経済が低迷しており、民間企業の倒産が増加しています。

そういった中、商工会議所は安定しているのか?

元職員が考察します。

●商工会議所が安定しているのか分かる

●今後、商工会議所はどうなるのかが分かる

商工会議所は安定しているのか?

結論

商工会議所は安定していると言えます。

理由は、商工会議所は公務員と同じように法律によって設立されている会社組織だからです。

「商工会議所って公務員だよね」といった声をよく聞きますが、大きく間違ってはないです。

商工会議所は、商工会議所法という法律に基づいて設立された、特別認可法人という会社組織です。

公務員と同じ、法律が根拠となって存在しています。

法律によって作られた民間企業ということで、法改正等のよほどのことがない限りは潰れることはないと考えられます。

また、法律によって設立されているので、倒産がありません。

さらに、収益源が会費、会館の貸し出しといった会議所自身の稼ぎとは別に、国や県、市からの補助もあることも安定している理由になっています。

田舎にいくほど必要な組織となっている

田舎に行くほど、商工会議所の影響力は大きくなっています。

商工会議所は地域社会に溶け込んでおり、「親の代から商工会議所にお世話になっていたから、そのまま入っている」事業所も多いです。

そのため、「知り合いも入っているから入る」人も一定数います。

「商売の相談は商工会議所に相談しよう」と地域社会にとって必要な組織となっています。

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今後、商工会議所はどうなるのか?

急に潰れる事はないですが、今後、ネームバリューは弱くなると考えられます。

インターネットを活用した仕事への対応不足

インターネットを活用した仕事(Webデザイナー、プログラマー、YouTuber、インスタグラマー)に対応できていないです。

たまに、会員事業所からインターネットを利用した商売としては、自社のホームページの検索順位を上位にするためのSEOの知識や、ホームページのデザインについて質問を受けることがあります。

しかし、そのような商売のノウハウが少ないため、満足のできる回答ができていないのが現状です。

インターネットで情報が誰でも得られるようになった

昔なら税金、確定申告の知識は、主に税理士といった一部の人しか分からない情報でした。

ですが、現在はインターネットを利用すれば、誰でも調べられます。

特にこれからの若い世代の人は、インターネットを使って調べるのが当たり前なので、自分で調べ、解決していく事が考えられます。

そうなってくると、商工会議所に聞いてみようといった考えにならないのが想像できます。

今後、商工会議所の職員はどうすれば良いのか?

専門性のある知識を身に付ける

先に述べたインターネットの活用で、ある程度の知識、問題は調べて解決できるのであれば、より高度なサービスを提供する必要があります。

例えば、税理士や社会保険労務士といった独占系の資格を取得し、より高度な経営指導を行うことにより、顧客の満足度を上げることだと考えます。

また、独占系の資格を取得する事は、商工会議所へ就職、転職する際に、履歴書に記載でき、面接時にも評価されます。

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インターネットビジネスの知識を身に付ける

現在は、地方の中小企業でもECサイトもしくは自社ウェブサイトを活用して、商品の販売をしている企業は珍しくありません。

そうなってくると、職員としてもメルカリやヤフオク等で、稼ぐ事を意識して商品を出品してみたり、ブログで収益化をする等で、多少なりともインターネットビジネスの経験をする必要があります。

商工会議所のメリットとして、よほど小さな会議所もしくは確定申告などの業務が多忙な時期でなければ、ルーティンな仕事のため、定時退社がしやすい環境です。

そのため、自身で学ぶ時間が取りやすい環境であると言えます。

まとめ

●商工会議所は法律によって設立されており、安定している

●今後、若い世代のインターネットビジネスや情報収集能力によって、商工会議所のネームバリューは弱くなると考えられる。

●職員は専門的な知識を身に付ける必要がある。

公務員のように倒産といった事はないですが、今後は必要とされる組織ではなくなってくる可能性は高いです。

そのためにも、専門性を身に付ける、インターネットビジネスの知識、経験を得ることは今後も必要とされる組織となるために必要なことです。

今後、商工会議所に就職、転職を考えてる人にとっても、働く上で役に立てれば幸いです。

それではまたいつか。